「褒めてくれてありがと!」 「褒めたつもりはなかったけどさ」 他愛ない話をしていたらお昼の時間は過ぎていた。 午後の授業ものんびりと受けて、放課後になった。 「亜衣!また明日ね!」 「美紅、じゃあね!絵の仕上げ頑張って!」 「美紅またなー!」 陸と亜衣とは下駄箱で別れ、私は美術室へ向かった。 いつもと同じで美術室に人はいない。 私は県展に出す絵の仕上げをするため絵を出して描き始めた。