必死になって否定しなくても・・・
「ところで県展ってどこでやるの?私も見に行っていい?」
亜衣はご飯を食べながら聞いてきた。
「あーうんいいよ。えっと、◯✖️駅の県立美術館だよ」
「あそこの大きいところね!行くね!楽しみにしてる!」
「あまり期待しないでよ・・・」
私はプレッシャーを感じた。
「陸くんも行くかな〜」
亜衣がボソッと陸の名前を出すと
「亜衣!俺のこと呼んだ?」
私と亜衣は顔を見合わせて笑った。
「え?なんで笑ってんの?」
「だって、亜衣がめっちゃ小さな声で名前呼んだだけなのにそれに気付くってすごすぎでしょ!」

