恋して想い、恋して涙





「美紅ー!また明日ねー!」


「じゃーな!美紅!」


「早く帰れ!!バカップル!」


亜衣と陸のせいで帰るのがかなり遅くなった。


陸は亜衣を送りに行くので、私はひとりで帰る。


あれだけ好きだった陸のことはもう平気。


でも、今は恋はしたくない。


あの苦しい感情はもういい。


私が夜道を歩いていると、スマホが鳴った。


誰からだろう・・・


見てみると、直生からだった。


『県展に出す絵頑張れよ』


県展まで1週間を切った。


家に帰って続きをやるよ。


もうすぐできるから


待っててね。


私は走って家に帰った。