翌朝、鏡を見ると目の腫れはおさまっていた。
「良かった・・・」
部屋に戻り、学校へ行く支度をする。
机に置いていた、スマホがチカチカ光っていた。
そう言えば、昨日はあのまま寝てしまった。
スマホを手にとって、見るとメッセージは3件。
1つ目は亜衣。
『萩原くんのこと応援してくれる?』
2つ目は陸。
『今日のお昼まじでありがと!
どうせだったらこのまま4人でお昼食べない?』
3つ目は速水くんだった。
え?速水くん!?
私は連絡先交換した覚えはなかった。
『速水です。陸から連絡先聞いた。
溜め込むなよ。何かあったらすぐに言え』
かなりの命令口調。
たったこの言葉だけで嬉しくなる。
速水くんに返事を返す。
『おはよう。昨日はすぐ寝ちゃって見れなくてごめん。ありがとう、』
亜衣には直接言おう。
そう思い、私は家を出た。
家の前では、陸が待っていた。

