いずれ、こうなることをわかってた。
亜衣は陸を好きになることを。
だって、私が大好きになった人だもん
好きにならないはずがない。
「・・・・・・うっ、ひっく・・・うー」
私は泣いた。
さっき、亜衣から話を聞いていた時から我慢していた。
涙は止まらない。
「・・・だよ・・・いやだよ!陸!陸!」
私がどんなにいやだと言っても、報われない私の想い。
いつまで泣いていたのかわからない。
鏡を見ると私の目は赤く腫れている。
「・・・明日も学校あるのに、こんな顔じゃやばいよね。」
目を冷やそうと思い、洗面所へ行き、タオルを濡らして目の上に乗っけた。

