「別にいいよ。みんなで食べよ」


速水くんが食堂に来た途端、周りの女の子たちがきゃーきゃー言い始めた。


速水くんが女の子たちに人気なのがよくわかる。


しかし、私たちと一緒に食べるということに女の子たちは反対のようだ。


ヒソヒソ小声の声が聞こえる。


『なんで?あの子たちと食べるの?』

『意味わかんない。速水くんはみんなのものなのに』

『あの子誰?』

『絵で賞とか取ってる子』

『あと、萩原くんの幼馴染じゃん』

『まじ!?』



陸も陸で目立つ。


「美紅、私はみんなと一緒に食べてもいいよ!私は美紅がいればいいから」


私は亜衣のことが大好き。


だから、親友なんだ。


陸が亜衣のことをどこを好きになったのかわかる。


「うん、わかった。私から誘ったことだしね」


席に着いて食べ始める。