しかも隣のクラスだったとは。


なら、席は前後だ。


どうして今まで知らなかったのだろう


放課後。速水くんに話そう。


そう思いながら午前の授業をうけて、昼休みになった。


「美紅ー、お昼ご飯食べよ!」


「ああ、ごめん。もうお昼か・・・」


「どうしたの?そんなに勉強して」


亜衣は私に聞いてきた。


「さっきの授業の復習だよ。」


「美紅は頭いいんだから復習としなくても大丈夫じゃない?」


「努力してこそだよ!」


私は笑って返した。


確かに自分で言うのもあれだが、私は頭いい。


クラス順位は3位から落ちたことはない


学年順位も5位から落ちたことはない。


でも、今は復習してるつもりじゃなかった。


ただ、気を紛らわしていた。


亜衣と陸のことを考えないようにね。


亜衣には、言えないけど。