「いやぁぁぁぁ!!!!!」
「ぎゃあ!!!」
「うえーーーん!」
たくさんの叫び声や泣き叫ぶ声が聞こえる。
私たちのクラスのお化け屋敷はかなり評判が良い。
「市川さん。午前の当番はこれでもういいよー!」
「わかった!お疲れ様ー」
私は足早に私たちの控室へ戻る。
「おつかれさま!美紅!」
亜衣が待っていた。
すぐにメイクやヘアを整えてくれた。
「美紅、後夜祭までまだ時間あるのにもう準備しちゃっていいの?」
まだ13時半。
「うん。もう約束の場所に行く。そこで今まで直生との思い出を思い出したいの。あともう一つ。やらないといけないことあるから。」
亜衣にお礼を言って控室を飛び出す。
まず先に向かうのは美術室。
書きかけの絵を完成させなくてはいけない。