文化祭当日。
私は今日、後夜祭で直生に告白します
朝、直生の靴箱に手紙を入れておいた
“後夜祭の時、私たちの出会ったあの丘の上に来てください。”
名前は書いていない。
私たちの出会ったあの丘の上といえば誰だかわかるだろう。
「美紅!」
「亜衣!亜衣は午前中休みで午後は当番だよね?」
「うん!午前に陸くんとまわるよ!」
私は午前が当番なので、お化け役の服に着替えている。
「美紅、メイクしてあげる!」
亜衣は私を強引に椅子に座らせてメイクを施してくれた。
「お化けっぽいメイクに仕上げたよ」
口裂け女のようにしてくれたメイク
「ありがと!ね、ねぇ亜衣。今日告白するからその時またメイクしてもらえないかな?」
亜衣は目を見開いた。
「何言ってんの?しないわけないでしょ!」