翌朝。
学校へ行く支度をして家を出る。
私の向かいの家は幼馴染の陸の家。
いつも一緒に学校へ行くことになっている。
「おまたせ!陸!」
「おせーよ!早くいくぞ!」
今日話すと決めている。
応援するということ。
「あのさ、陸。」
「どうした?」
「この前言ってたさ、亜衣のこと応援してって話」
「え!あ、うん。早瀬のこと・・・な」
「私、陸のこと応援する。がんばれ」
頑張って笑顔を作る。
これでいいんだ。
「ほんとか!?ありがとう!美紅!」
陸の笑顔が見れるだけで私は嬉しくなれる。
「あ!亜衣と陸は委員会一緒だよね?だったらそこで話しなよ!」
「それができたらとっくにしてるっつーの!」
亜衣と陸は図書委員。
私は保健委員。
ずっと保健委員をやっていた。