「じゃあ、また明日な!」




手をヒラヒラと振って帰る姿を見て家に入ろうとドアノブに手をかけようとした瞬間、一気に甘い匂いに包まれ、身動きが取れなくなった。



「・・・なに?」


真司が後ろからギュッと抱きしめてきたみたいだ。



「別れるのが寂しくなったから」



「もう・・・///」



「ははっ、顔真っ赤だね?暗くてもわかるくらい」



余計なこと言うから、さらに顔が熱くなるじゃん。



「よし!また明日な?」



再び手を振って、家に入った。



いきなり抱きしめられるのは、心臓に悪いね?



あと、頭を撫でるのも・・・。



「相当結菜のことが好きみたいね?真司くん」



「そうなんだ・・・」



でも、真司に何されても嫌な気はしないんだと思う。



ギュッと抱きしめられても、手を繋がれても、頭を撫でられても・・・。



とても、心地がいいから。