「そういえば、いつから呼び捨て?あいつのこと」
あいつって・・・涼真のことか。
「ん〜、最近!」
一緒に帰った日からだったから。
「そっか・・・じゃ、俺も名前で呼んでよ!くんを突破らって!」
「まぁ・・・いいけど?」
「呼んでみて?」
「真司」
「可愛いっ!」
そう言って、私の頭をポンポンと優しく叩くように手を繋いでない方の手で撫でた。
それに対して、私は不覚にもドキドキした。
初めてだったから・・・。
男の人に頭撫でられるの・・・
でも、案外悪くないみたいだ。
「なんでこんなにも可愛いの〜!」
真司が私の横で子供みたいに無邪気に笑っているあいだに家に着いた。



