もうそろそろ花火が始まる時間。
だから、みんなグラウンドに出て、後者には誰もいない。
しーんと静まり返って、私の走る足音だけが響く。
屋上の扉を開けると、真司が立っていた。
私に気づいた真司が振り返って、その瞬間私は涙があふれる。
真司の方に向かって走り出した。
胸に飛び込み、今までにない強さで真司に抱きついた。
「・・・っと・・・危ねぇ」
私が勢いよく飛びつきすぎて、真司がバランスを崩してしまって、倒れそうになったけど、支えてくれた。
改めて感じる。
この匂いと温かさに包み込まれるこの優しさがすごく好きだって。
「ごめんな・・・結菜・・・」
・・・どういう意味??
なんで謝るの??



