カフェに着いて、店員さんに案内された席に座った。



「あのね、実は・・・今日倉庫の中で真司にばったり会った」


「うん」


「まだ好きだって言われて、抱きしめられたんだけど突き放したの」


今日あったことを全て話した。


久しぶりに真司のあの温かさと匂いに包まれて心地良かった。


真司をずっと好きでいたい。


でも、諦めなきゃいけないから、辛いし複雑になる。



「・・・そっか・・・」


私の話を聞いた日向は、それだけ呟いた。


「俺のこと少しは好きになってくれた?」


「わかんない・・・」


でも、確実に第一印象より今の印象の方が良くて関わりやすい。


初めて会って話した時は、私・・・すごい睨みつけてたし・・・


冷たく言い放ってしまったから。