だめだね・・・
色んな人に心配かけちゃうんだもん。
「大丈夫!何でもないから」
「そう?真司・・・かなりへこんでたよ?」
「・・・へっ?」
「じゃーね?」
そう言って、そそくさと教室を出ていってしまった。
・・・どういう意味?
なんで、真司がへこんでるの??
私が突き放したから?
でも、真司が好きなのは、愛果じゃないの??
だったら、へこむ理由なんかないじゃん・・・
「結菜・・・」
茜がそっと声をかけてくれた。
「真司は結菜に未練タラタラなんだと思う。だって、ずっと結菜のこと好きだったし、そんなすぐに諦められるはずないよ」
私もその言葉を信じたい。
でも、できない。
だって、真司と愛果が付き合ってるのは事実だから。
私のことが好きじゃなくなったから、愛果と付き合ったんでしょ?
真司は付き合ってないって言ってたけど、そんなはずないじゃん。
ずっと一緒にいるし・・・。
だから、私に好きなんて言うのはおかしいよ。



