1時間目が終わって、茜と一緒にいたおかげで落ち着いた私は教室に戻った。
ついでに、昨日あったことも全部打ち明けた。
「辛いよね・・・結菜・・・」
優しくそっと頭を撫でてくれた。
「あぁ〜!真司いたー!」
真司という名前に反応して、声がする方へ視線を移すと、愛果がいた。
真司の方へルンルンとしながら歩いてきた。
「ねぇ、今日付き合って?」
「・・・あ、あぁ・・・」
なんて言う聞きたくもない会話が私の耳に伝わってくる。
真司とは席が隣だから・・・
嫌でも入ってくるのは仕方がないけど。
「結菜ちゃん」
・・・うわ、最悪。
なんで見たくもない顔を見ないといけないの?



