・・・えっ??
も、もしかして・・・き、キスされた??
「大人しくなった?やっぱ可愛いね?噂通り」
意地悪そうな笑みを浮かべた。
訳が分からない。
なんでいきなり、キスなんか・・・。
「さっきいたよ?佐伯真司!結菜ちゃんの彼氏さん」
「最っ低ー」
そう言って、走って教室へ戻った。
すると、廊下で早足で歩く真司の姿が見えた。
「真司!」
「・・・なんだよ」
「違うの、誤解なの」
「何がなんだよ。意味わかんねー、あんなの見せといて誤解?」
今まで見たことないくらいに怒っているのがわかる。
・・・あいつのせいだ。
「真司、“絶対離さねー”って言ったよね?信じてもいいんでしょ?」
「もう忘れた・・・わりぃ、先帰るわ・・・」
そう言って、私を置いて帰って行ってしまった。



