なんかボソボソっと呟いていたけど、あまりよく聞こえなかった。
モヤモヤとしたまま、午後の授業を受けて、放課後になった。
HRが終わって真司に「待っててね」とだけ言って教室から出ると、廊下で織川日向くんが待っててくれていた。
「来て?」
無邪気な笑顔を見せて、私の手首を掴んで、屋上に連れていかれた。
「結菜ちゃんって、佐伯真司と付き合ってるの?」
「・・・まぁ」
「俺、ずっと結菜ちゃんが好き」
「・・・えっ??」
まさか、これって・・・こ、ここ告白だよね。
好き・・・??私を・・・??
ま、まさかねぇ。
「・・・っち、近いよ?」
いきなり織川日向くんが私の方に近づいてきた。
なんか怖いんだけど・・・。



