愛されすぎて・・・




でも、やっぱり眉目秀麗だなぁ。


整いすぎて、見ていたら鼻血出そうになるんだもん。


・・・ずるい、反則だよね。


「真司?起きてー!」


お弁当を食べ終わって、私にもたれかかって気持ちよく寝ている真司を起こす。


「・・・あ?あぁ・・・わりぃ」


眠たそうな目を擦る。


その仕草がなんか可愛いなって思った。


「もう授業だから行こ?」


「ああ」


まだ、ちゃんと目が覚めていない真司の手を掴んで教室へ引っ張った。


「結菜、痛いよ・・・」


「あぁ・・・ごめん」


強く手を握りすぎてたみたい。


「女の子の力じゃないよ、今の」


「はあ!?」


失礼な!!

私はそこまで力もないし、握力もない!


「冗談だよ、冗談」


・・・本気で言ってたような顔しれたじゃん。