茜を誘って教室から出て、通いなれない購買へむかった。
「ねぇ、結菜。あれ津田くんじゃない?」
「えっ?」
茜が指さす方を見ると、女の子となにか話しているところを見かけた。
・・・誰なんだろ?彼女さん?
『好きです!』
ーえっ!告白!?
『ごめん』
『彼女でもいるの?』
『いや、いないよ。でも好きなやつはいるよ』
『誰?なんて人?』
『花咲 結菜って子』
・・・えっ?私!!
同姓同名の別人だよね??
でも、この学校に同じ苗字の人、まずいなかった気が・・・
『そっか、頑張ってね』
女の人はそれだけを言い残して、津田くんに背を向けて去っていった。



