起き上がると、少しフラフラしているのかしんどそうな顔を浮かべる。
「結菜」
結菜の額に俺のおでこを置いた。
「熱上がってんじゃん・・・」
そりゃ、さっきよりも口数減るよな。
今の方が断然静かだから・・・
「お粥食べたら、薬飲んで寝ろよ?」
「・・・うん」
お粥をスプーンですくって、熱くなくなるまでふうふうと息を吹きかけて結菜の口まで運ぶ。
「どう?」
「うん、美味しい」
「そっか、熱くない?」
「大丈夫」
何回も同じように、冷ましてから、結菜の口の中へ運んだ。
誰かを看病するなんて初めてで、お粥を食べさせたこともなかったから、不慣れで・・・



