愛されすぎて・・・





「俺と同じ3組!」



「そうなんだ!ありがとう」



私が教室に向かおうと一歩足を出した瞬間ガシッと手首を掴まれた。



「せっかくだから、一緒に行こう?」



「え、いいの?」



「うん、全然!」




廊下とか教室までの道のりをでは特に何も話さずだったんだけど



全然居心地は悪くなかった。



多分、この頃から私は津田くんが好きだったんだと思う。



少し前まではかっこいいなぁくらいで。




別に特別な感情を抱いていたわけじゃないし・・・。



でも、あの日以来あまり話していなくて・・・



それでも、私は好き。




願いは届かないってわかってるんだけど、全然忘れられない人。




「ん?」



「へっ??」