そっと体を離した。
「真司、あともうちょっとで始まるよ?打上げ花火」
「ああ、ここはよく見えるから、ここで見るか」
「うん」
真司が座った隣に私も座った。
花火早く見たいなぁ〜。
「手、繋ぐ?ってか繋ぎたい」
「ふふっ、いいよ!」
真司の温もりが手からじわっと伝わってきた。
私、真司の手好きだなぁ。
そんなことを思っていると、花火が打ち上げられた。
ここでみる花火は、いちだんと綺麗に見える。
「結菜、こっち向いて?」
「花火見たいから後で」
「やだ。今!」
も〜う・・・
花火見たいって言ってるのに、相変わらずやっぱりうるさいなぁ。
でも、そこが好きなんだけどね?
私は仕方なく真司の方に向いた。



