「決めた?」
そうだった!
何食べるか聞かれてたんだったっけ?
「金魚すくいやりてーの?」
「ううん、そんなんじゃないよ!」
ただでさえ、下手なのに・・・
「焼きそばでも半分する?」
「うん」
日も落ちてきて少し人がいっぱいになってきて、混雑してきた。
花火もあるみたいだから、余計に・・・
「どっか座るか・・・」
「ねぇ、お金返すから」
「いいって。気にすんなよ」
真司の言葉に甘えることにした。
出そうとしていた財布もしまっておいた。
そういえば・・・
「真司、いつもよりもおとなしいね?」
いつも、お調子者で耳がキンキンするくらいうるさいのに・・・。