今すぐ伝えたい。
そういう一心で一生懸命精一杯廊下を走って、教室へ戻ると真司がいた。
私は思い切り真司の胸へ飛び込んだ。
「・・・なんだよ、いきなり。・・・んな可愛いことされたら、勘違いしてしまうだろ?」
「真司・・・好き。私、真司のことが好き」
「は?」
「だから好きなんだって!」
私は多分今、すごく真っ赤な顔をしていると思う。
その顔を見られないようにギュッと抱きしめながら話した。
「涼真じゃねーのかよ」
「うん、今は違う。いつの間にか真司のことが好きになってたの」
なんでだろうね?
好きじゃない、鬱陶しい、ストーカーだとか言ってたけど・・・
気持ちが180°回転してしまうなんてことがあるなんて・・・



