今田愛果ちゃんが真司をギュッと抱きしめていた。
その光景見て、苦しい。
なんで・・・??
「結菜??」
「・・・涼、真」
「屋上来て??」
「うん」
涼真に手を握って、その手を引かれながら、屋上に行った。
いつまで経っても、涙は止まらなかった。
屋上に着くといきなり、涼真が私をぎゅっと抱きしめていた。
前までは普通に嬉しいとか思っているはずだったのに・・・
今は複雑に変わっている。
「俺のこと好きになってよ・・・」
「涼真・・・??」
涼真の腕にグッと力がこもる。
「俺だったら、そんな悲しい顔させない」
告白されてるんだよね??
私の好きな人から告白されてるんだよね?
・・・なのになんでこんなにもモヤモヤするの?
「私は・・・涼真が好き。ずっとそう思ってたの」
今の私にわかることだけを涼真に話す。
「でも、今はなんか・・・モヤモヤするの・・・涼真が好きだから、今告白されて嬉しいって思うはずだけど・・・複雑に変わったんだよ・・・」
だから・・・今は答えを出そうとしても、どうしてもできない。
「・・・前まで真司じゃなくて、俺が好きだったの?」
「うん」
驚いたような顔を浮かべる。
結構わかりやすいと思ってたはずなんだけどなぁ・・・。
「今は?俺じゃないの?」
「わかんない」
「真司は??」
「・・・」



