真司は私の手を掴んで、その真司の後ろへついていくように、屋上へ出た。
「おい!」
さっきまでの表情の面影が残らないくらい険しい表情をして後ろを向いている人を呼んだ。
「謝れよ!」
こ・・・怖いよぉ〜・・・。
今から謝られるなんてどうでもいいくらいに真司の怖さが気になる。
この女の人より怖いよ。
でも、真司に肩を抱いて優しく撫でられてるからかもしれないけど・・・
「ごめんなさい」
「いいよ」
・・・きっと反省してくれてるよね?
私はそう信じることにした。
もちろん、そんなに簡単に許しちゃいけないってことはわかってるけど・・・
でも、なんかわかる気がしたの。
この子の気持ちが、なんとなーくだけど。



