「結菜」
「・・・ん?」
「俺のこと好きになってよ!」
久しぶりに受ける真司からの告白。
「んー?・・・やだ」
いつも通り断ったけど、なんかモヤモヤするものがあるんだよね・・・
なんかわからないけど・・・
「私は涼真が好きだから」
そう言うといきなり優しくぎゅっと抱きしめられて、真司の匂いで包み込まれた。
「でも、突き放さないんだ」
「うん、全然嫌いじゃないから。真司にぎゅっとされるの」
真司から体が離れて、パッと明るい顔をした。
「今日、久しぶりに一緒に帰るか?」
「うん」
「その前に屋上来て?」
・・・えっ?
できれば顔も見たくないんだけどって思ったけど、黙って行くことにした。
真司がいるから、大丈夫だよね?



