それ以降は全く喋らず、距離は戻ることはなかった。
・・・自分から距離を置いたから。
どれだけ好きでも、もう近づくことは出来ない。
午前中の授業が終わって、お昼になった。
「おい、真司」
「・・・んだよ」
涼真が俺のところにきて、話しかけてきた。
「食堂ついてきて」
「なんでだよ」
「いいから」
そう言われて、しぶしぶ一緒に食堂へ行くことにした。
そういえば、久しぶりだなぁ。
涼真と2人で食べるとか・・・
涼真が結菜のこと好きだと知ってから、実は冷たくしたり、避けたりしてた。
なんでかわからないけど、関わりたくないって思ったんだ。
知る前は普通に仲が良かった。
別に嫌いじゃねーけど・・・何かが気に食わなかったんだ。



