気が沈んだまま、午後の授業を迎えた。
涼真と話し終わって教室に戻ると、仲良さげに涼真と話してる姿を見てズキッと傷んだ。
大好きなやつが他の男と話してる光景を見て、すげぇ辛い。
いつもなら割り込むんだけど、距離を置くって決めたし、
これ以上、結菜に何かされても困るから、近寄れなかった。
ただ、ヤキモチを結菜の知らないところで妬くしか出来なかった。
いつか涼真に取られてしまうかもしれない。
そう思ってもまた結菜になにかあったらと思うと動けなかった。
結菜の足の方にチラッと視線をやると、ガーゼが巻かれている。
それも何箇所も・・・
俺のせいだと思うと、胸がギュッと苦しくなる。
俺は結菜に近づかない方がいい。



