あっという間に私が恐れていた放課後という時間が来てしまった。
こんなに放課後になるのが嫌だと思ったことはない。
真司と茜は先に帰っちゃったし・・・
涼真は部活、かな?
・・・なんでもいいや。とりあえず、体育館裏に行こう。
重い足取りでなんとか着くと、もう既に女の子たちは来ていた。
「ほんとに来たよ?」
そっちが話があるって言って誘われたから来たのに何よ、その態度・・・。
「あんたさぁ、二股してんの?」
・・・二股??
「何の話?」
「とぼけるなよ!」
とぼけるも何も、私は付き合ってる人もいない、好きな人だって1人だけ。
なのに、なんで二股なんて言われなきゃ行けないの!?



