「一緒に帰るぞ!」
「えぇ!・・・う、うん」
「約束だからなっ!」
はぁ・・・。
今日はもう真司から開放されるーって思ってたのに、帰らないといけないのか。
めんどくさいなぁ・・・。
バスから降りて、先生が集合をかけて、みんなが集まって長い話を聞いた。
「今日は家に帰ってしっかり休めよ?じゃあ解散だ!」
そう言われると、バーっと広がってみんな校門を通って帰っていく。
「よし、帰るかー!一緒に!」
「うん」
当たり前のように真司は私の手を黙って取って握りしめた。
その手は変わらなず大きくて、優しくて温かい。
すごく心地いい。



