わかってるんだけど、断れなかったんだ・・・なぜか。
きっと、ギュッてして欲しかったんだ、涼真に・・・
好きで好きでたまらなかったから。
一気に温かい涼真の体温と、匂いに包まれる。
「俺のこと好きになればいいのに・・・」
「・・・ん?なんか言った?」
なんかボソボソと何かを呟いていたきがするけど何も聞き取れなかった。
「何でもない」
「そっか・・・」
ずっと好きだった人にこうやって抱きしめられるなんて、今までされたことなくて・・・
心臓がさっきからうるさい。
涼真に聞こえてしまうんじゃないかって思うくらい大きい音。
「もう少しだけいい?」
「・・・うん、いいよ」
そう言って、数分間だけこの状態のままいたんだけど、さすがにそろそろ寝ないと明日もたないから、部屋に戻って睡眠をとった。



