私よりも少し小さな手。
だけど、思っていたよりも力強く引っ張られた。
 
「あっ···ありが」
「大丈夫?」

 私の声よりも大きい声に精一杯のお礼がかき消されてしまう。

「っ···ありがとぉ」
「いや、じゃーな」