「おはようございます」
「おはよー江北ちゃん」


私は店長にも場所は伝えず
バイトをやめて
1人別の街に引っ越した
店長は理由をきいてこなかった
わかってそうな感じもした
そこまで滲み出てたんだな
話が入ってたんだなと思わず思ってしまった
緑川くんにも辞めることを言わず
バイトの先輩にも言わず
(というか広まっていたかもしれないが)
私の口からは誰に言わずに逃げてきた


私はいま新しい地でまた新しい1歩を踏み出している


そして新しい出会いがあることをこの時は知らずにいた