その日の夜、私は不思議な夢を見た。

私は見知らぬ場所に立っていた。

隣を見ると、帰りに出会った変な男が立っていた。

私たちは並んでどこか派手な建物の中に立っている。

そして私たちの前には怖い顔をした偉そうなおじさんが立っていた。

首にかけてるのは勾玉 ?

頭に王冠みたいなものも被っている。

どこかの王様なのかな?

なんだか怖い。

そんな怖そうな男の人を彼は睨みつけている。

そにしてもあの時は気づかなかっけどこの人相当イケメンだ。

そして私はなぜこんな夢を見ているのだろう?

「軽大郎女聞いているのか?」

「え?」

な、何?

軽大郎女って私のこと?

「お前は貴族の男と結婚するのだ」

「天皇陛下、それは彼女が決めるべきでは」

「木梨軽皇子は黙っておれ」

「しかし」

この人たちはどんな関係なんだろう?

それに確か軽大郎女ってあの人が私に言った......

というか天皇陛下って

「軽大郎女どうなのだ?」

どうって、何が?

え、これは......