しばらくの間、誰も話さなかった。

女の子は黙り込んでいる。

どうすればいいんだろう。

やっぱりメアリーを巻き込むべきではなかったのだろうか。

すると

「わかったわ、私も手伝う」

と女の子はメアリーの目を真っ直ぐ見た。

「ありがとう、アニー!」

そう言うとメアリーは女の子に抱きついた。

よかった!

また仲間が増えた!

「じゃあ決まりね!」

私は立ち上がり2人の手を握った。

「私はアリス、探偵よ。よろしくね」

「よろしくお願いします」

「私はアニーです」

「アニーね!よろしく!」

そうして私たちは固い握手を交わした。

「あ、それでこいつが助手のレオン」

と私がレオンの方を見ると、「助手」と言う言葉が気に入らなかったのか不満そうな顔をしている。

文句があるなら自分で言いなさいよ、とレオンに視線を送る。

しかし彼はめんどくさいと言ったように私を見るとすぐに目をそらした。

ったく、ほんとムカつくわ......

と私がレオンを睨んでいると

「明日も捜査やるんですか?」

と2人が私たちにたずねた。

「もちろん!頑張ろう!」

そう言って私が笑うと

「はい!」

と2人は声を合わせて返事をした。