『アリスは俺が守る。今も、これから先も』

『ありがとう』

アリス......アリス......起きて......




ん、眩しい......

目をつぶっているはずなのに目の前が明るい。

私はゆっくりと目を開けた。

「光ってる.....」

なんで......

光の正体は私の首にかかっているロケットだった。

「アリス...」

と突然どこかから声がした。

「誰?」

部屋の中を見渡すが誰もいない。

「思い出して......」

とまたどこからか声が聞こえた。

「思い出すって何を?」

声のした方へと問いかける。

「昔の記憶......その記憶が真実へと導く」

「昔の記憶って?導くって?」

なんの記憶?

「思い出して......」

記憶を?どうやって.....

「お願い......」

どんどん声が小さくなっていく。

一体なんなの!

「待って!あなたは誰なの?」

「私は......」