私たちは公園を出ると再び聞き込みを始めた。
すると事件の1つの共通点が見えてきた。
それは被害者は全員同じ学校に通う女学生たちであるということだった。
しかし今日の書き込みではこれ以外のことはわからなかった。
「わかったのはこれだけか......」
私はメモ帳をペラペラとめくった。
今日一日で集まった情報はこれだけか......
こんなペースで本当に間に合うのかなあ
「はあ......」
ため息をつき、ふと空を見るとオレンジ色に染まっていた。
綺麗なオレンジ色だ
全く違う世界だというのに、私たちの世界と空は同じなんだ......
と空を見上げていると
「今日はここまでにしよう」
と言うとレオンは地図を広げた。
「何してるの?」
すっごく大きな地図だなあ
私が地図を覗き込もうとすると、レオンは私が見るのを邪魔するかのように他の方向へ持って行く。
「ちょっと!」
なんで意地の悪いことばっかりするのよ!
別に見せてくれたっていいじゃないの!
「耳元で大きな声を出すな」
「あなたが意地悪するからでしょ!」
「はあ......家を探してんだ」
とレオンはため息をつくとなんだかめんどくさそうに言った。
「家って?」
一体なんの家?
誰かの家にでも泊めてもらうのかな?
「俺たちが住む家だ」
え、住む家!?
こ、こいつと......寒気がする。
「行くぞ」
そう言うとレオンは歩き始めた。
もう!歩くスピードが速いんだよ!
このままじゃ置いてかれる!
「あ、待ってよ!」
そう言って私は彼の元へ駆け寄った。