きっと、君だけ。




……やっぱりみんな、いなくなっちゃうのかな。



私のことなんかどうでもよくなって……。



お父さんみたいに急にいなくなって。


お母さんみたいに相手にされなくなって。



……私は独りになるのかな。



込み上げる熱をグッと堪えるように、私は膝の上で手を握りしめた。



……泣くな、絶対。


抵抗しようにも、不可抗力で浮かぶ涙の粒がたまって溢れようとした、その時だった。



――ガチャッ!!



「藤咲さん、いる!?」



いきなり図書室の扉が勢いよく開いたと思えば、息を切らし、額に汗を浮かべてる尾崎くんがカウンターにいる私を見つめた。


そして、さらに目を大きく見開いた。



「え……!? 泣いてる!?」



「っ! な、泣いてない……!」



パッと俯いて、顔を隠した。だけど彼には、そんなもの意味なくて。