「……そんなの、どうせあれでしょ?私を試してるんでしょ?」
「え……?」
「私みたいなやつで弄んで、暇つぶしでもしてる気かもしれないけど、迷惑だからやめてよ」
「待って。ストップ」
やだ。止まるもんか。
最低なことを言葉に乗せて、ぶつけてやるんだから。
そして私のことを嫌いになればいい。
私をまた孤独にすればいい。
「尾崎くんの言葉なんて、私は全然、信用してないんだから……ひゃっ!?」
手首を掴まれた。
怒りのあまりかと思ってたけど、違った。彼はいじけた顔を私に向けていたのだ。
予想外すぎて、思わず目を見張る。



