驚きながらも、皆は笑顔で私を迎えてくれた。


「これから同じ卓球部員としてよろしくね、美由紀〜!」


顔見知りの春奈や侑佳里と軽く挨拶を交わすと、喋ったことのない人達も私の所へやって来た。


「初めまして、美由紀ちゃんだよね?私は元原 麗華(モトハラ レイカ)だよ〜。よろしくね!」

「うちは山梨 萌(ヤマナシ モエ)。よろしく!」


そう言って差し出される手。
私はぎこちなく差し出された手を握り返す。


「えと、私は2組の河原 美由紀って言います……!分からないことばっかりだけど、これからよろしくねっ…!」


そんな私の様子に、二人は小さく笑う。


「タメなんだから、敬語使わんでもいいのに〜!ねー、美由紀ちゃんのこと美由紀って呼んでもいい?」

「も、もちろん全然いいよっ!」


頷くと、二人はニコッと笑った。


「おっけー!じゃあ美由紀って呼ぶね!私のことは麗華って呼んで!」

「じゃあうちも美由紀って呼ぼ〜。うちのことも呼び捨てでいいからね〜」

「分かった、ありがとう!えと……、麗華と萌……?」


「あははっ!美由紀ぎこちなさすぎっ!」



二人につられて私も笑う。


菜美に春奈に侑佳里に麗華に萌。

菜美に連れられて皆のところに行くまでは不安だらけだったけど、このメンバーなら楽しくやっていけそう……。

麗華も萌も優しそうだし。


私はホッと胸を撫で下ろす。


自己紹介が終わると、私は菜美達から卓球部の仕組みや練習メニューについて教えてもらうことにした。