勇気のカケラ -いじめに負けないで-



「そうだったんだ。で、何で卓球部にしたん?運動したいっていっても他にも部活はあるのにさぁ」


青柳中学校の女子が入れる運動系の部活は4つ。バスケ部とバレー部とテニス部と、そして卓球部。


しかし、青柳中学校のバスケ部はとてもレベルが高く、小学校の頃からバスケチームに所属していないととてもじゃないけどついていけない。

バレー部とテニス部は派手で怖い先輩が多いと有名で、同級生のメンバーもあまり馴染めそうなメンバーでなかった。


そうなると、残る運動部は卓球部ただ一つ。



「卓球部が一番雰囲気もよくて馴染みやすそうって思ったけんかな!例えば、バスケ部だったらレベル違いすぎてとてもじゃないけどついていけれんけんさっ」



さすがに消去法で卓球部になりました、なんてことは口が裂けても言えない。

もし青柳中学校に陸上部があったら迷わず入っていただろうということも言わないでおく。


私はできる限りオブラートに包んで皆に伝わるように話をした。

皆は頷きながら、私の話に納得してくれた様子だった。


「なるほどね、確かにうちの中学校のバスケ部めっちゃ強いもんね!」

「全国大会の常連だもんね、さすがについていけれないよ〜」


そしてその後は、菜美達とたわいもない話をして盛り上がった。
そうしていると、菜美達以外の1年生女子部員も姿も近くに見えたので、私はその一人一人に自己紹介をする。

皆、笑顔で「よろしくね〜」と言ってくれた。


その日はあっという間に時間が過ぎ、私達は片付けと帰りのミーティングのため体育館に呼び戻された。