休み時間になった



「ねぇ、美緒。
美緒はどうして、あいつを好きになったの?」



屋上で風にあたっていると



横にいた、愛梨にそう聞かれた。



「誰にも話したことないんだけどね。
私の一目惚れなんだ。」


「一目惚れ?」


「そう。まだ入学して1ヶ月ぐらいの頃。」




そう言って、私はあのときのことを



ゆっくりと語り始めた。