「でも、やり方間違えてたみたいだな。」


「えっ?」


「この世で1番大切にしたい女の子を、泣かしてしまった。」


「1番って…」


「好きだよ。井上さんが俺を好きなる前から」



うそ。


「好きだ。」




今度はさっきよりも、はっきりと言われた。




「私も好きです。」



そう言った瞬間、相原くんに抱きしめられた。


そして耳元で



"好きだよ"



と優しくつぶやいた。