「あ、えと、…。」

「お前ら、夢ちゃん怖がってんじゃん。」


樹君が、男の子達とあたしの間に入ってくれる。


「ん?なに?樹と夢ちゃんって知り合いなの?」

「えっ!マジで?なんで教えてくんねーんだよ。」

「てか、…付き合ってたり?」


…え?樹君とあたしが?


「な、わけないし!」


笑って否定する樹君の後ろで、あたしもコクコク頷く。


「じゃあ、なんで仲良くなってんの?」

「いやー、…まぁ、共通の知り合いがいて。」

「へー。あ、夢ちゃん、怜奈ちゃんはもう帰っちゃったかな?」


「…あ、うん。」


あたしの返事を聞いて、


「そっかー。いやー、見たかったなー。
さっきまで、怜奈ちゃん載ってる雑誌見てたから余計会いたいわー。」

「だよなー。」


なんて、残念そうにしていた。


「樹君。」

「ん?」

「あたし、もう行くね。」

「え?あ、藤真は、」

「いい。大丈夫。じゃあね。」


その場を立ち去ろうとすれば、