「…なぁ、」

「…ん?」

「教えて。」

「え?」

「次のシフト。」

「あ、…あぁー。うん。またLINEするね。」


話してる間に、あたしの方に近づいてくる藤真君。


「…今教えて。」

「え?えと、今?」

「ん。」

「あの、シフト、スマホで確認しないとダメで。」

「…調子は?」

「え?」

「休んでたろ?」

「あ、うん。…大丈夫、だと思う。」

「…今、時間大丈夫?」

「え?あ、うん。」

「じゃあ、ファミレス行こ。」

「え、…。」



え?えーーー?!


な、なに?これから?


いや、あたし買い物帰りだし。

てゆうか、よく考えたらあたし部屋着みたいな格好してるし。

いや、普通にパーカーにスキニーだけど。

いや、待って!藤真君がまたあたしに背中を向けて先を歩こうとしてる。


「あ、あの!」

「…ん?」

「あ、えと、あたし、買い物帰りだし、」

「…ん。」

「えと、…こんな格好だし。」

「…ん?」

「えと、だから、…。」

「つまり?」

「つまり、あの、このままじゃいけないって言うか、」

「……行きたくないって事?」

「ちっ、がう。」

「ん。じゃあ、行こ。」

「え、あの、」