彼の嘘 彼の本音

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「夢ー。」

「んー?」

「まだー?」

「あ、うん。すぐ行くー。」

「やっぱり俺も手伝おっかー?」

「大丈夫ー。もう行くからー。」


2人で手を繋いで帰って来たのはあたしの家。

お母さんは早々に仕事が決まって、働きだした。

テストが終われば終業式まで昼迄で、

今日は2人でファストフードをテイクアウトして帰ってきた。


温かい飲み物が欲しくてキッチンで用意していると、

藤真君がリビングから声をかけてくれる。


熱い紅茶のマグをトレイに載せて、リビングに移動した。