彼の嘘 彼の本音

「…。」

「…。」

「…っぶ。」

「…んだよ。」

「ははっ。ヤキモチ?
なに?あんたを通して、夢と話したがってた男が夢と話すかもしれないって?」

「…まぁ、…そんなとこ。」

「ははっ。…なるほどね。」

「…。」


おかしそうに笑う玲奈ちゃんと、居心地悪そうな藤真君。


…はて?


「藤真君。」

「ん?」

「そう言ってもらえてなんだけど、」

「なに?」

「あたしと話したがってる男の子なんていないと思うよ。」


玲奈ちゃんや紗也さんじゃあるまいし。



「…。」

「…。」

「…、こーゆうとこ、心配になる。」

「確かに。あんたの行動も理解出来るかも。」