桜咲く季節、僕は君に恋をした。

「にゃあ...」


何も伝えられないまま、彼女はいなくなってしまった。



君に「好き」だと伝えられなかった。



僕はそもそも猫だけど。


こんなに、別れが早く訪れるなんて。


君は桜のように消えてしまった。


まるで春が終わるみたいに。